こんにちは。
連日の雨で中々すっきりしない日々が続いていて、「今日も雨か…」と憂鬱になりがちですが、ひなたに来る子どもたちは今日も元気いっぱいです(^^)
さて、突然ですが…
「ちょっと待っててね」の「ちょっと」って、どれくらいの時間だと思いますか?
10分?5分?3分?
いやいや30秒よ!という人もいるかもしれません。
人によって「ちょっと」の感覚ってばらばらですよね。
また、その時の状況によっても「ちょっと」の時間は変わってきます。
子どもたちに「ちょっと待っててね」というと、椅子に座っていたはずなのにいつの間にかふらふら~っとどこかに行っている…なんていうことがよくあります。
こちらは「待っててね」って伝えたのに…どうして??
それは、どれくらい待てばよいのかわからないからなんです。
さきほど書いたように、人によって「ちょっと」の感覚は様々です。
また、自閉症スペクトラムの子どもたちは、目に見えないもの(時間の経過や気持ちなど)を理解することや見通しを持つことに難しさがあります。
そのため、「ちょっと待っててね」という言葉だけではどのくらい待てばよいのかわからず、不安になってしまったり、立ち上がって他の場所に行ってしまったり…ということがおこるんです。
子どもたちが落ち着いて待てるように…ひなたではこんなものを使っています!

「待ってボタン」です!
子どもたちに「黄色のボタンがいっぱいになるまで待っててね」と伝えると、このボードを持って椅子に座って待つ事ができます。
これは、「黄色いボタンがいっぱいになるまで」と、どれくらい待てばよいのか分かったからなんです。
時計が分かる子には「何分までね。」「長い針が6にいくまでね」などの声かけでもよいかもしれません。
曖昧な表現ではなく、具体的に、視覚的に伝えてあげることで、落ち着いて待つ事ができるようになります。
とはいえ、「ちょっと」「少し」など、うっかり使ってしまいがち…(^^;
子どもたちが安心して活動に取り組めるよう、声かけや提示の仕方を気をつけよう…
この記事を書きながら、改めて気を引き締めた筆者なのでした(^^;

Written by
ひなた観音事務局